人類の危機レポート『成長の限界』
















  人類の危機レポート『成長の限界』という本が1972年に発刊されています。 この本は当時の国連事務総長ウ・タントが、当時爆発的に増え続ける人口、人類の存続に関わる資源問題、軍拡戦争、環境汚染を指摘し、ローマ・クラブがMITに世界モデルの研究を委嘱、MITがコンピューターを用いて人類の将来像について研究しました。その結果をまとめたのがこの本で、世界的に読まれている本ですからご存知の方も多いと思います。

  1970年に危機感を持ったウ・タントも素晴らしいと思いますが、発刊からもう40年が経ちますがMITの研究結果が驚くほどに正確です。人類の危機レポート『成長の限界』は第一巻で、第二巻、第三巻が発刊されています。第三巻は2005年に発刊されています。そのたびに内容が見直されているのですが、第一巻と内容がほとんど変わっていません。MITの研究が如何に素晴らしいかということだと思います。


























  上の図がMITがコンピューターを使って予測した人類の将来像です。驚くのは資源と書かれた青い線です。図の一番上が100%と考えて一番下が0%と考えればいいのですが、この資源を石油に当てはめると2012年にはその量が50%、つまり1/2に減っています。石油の埋蔵量は2兆バレルで今現在その半分の1兆バレルを使ったところですから、正確に半分になっているわけです。事実と合っています。

  ここからは暗い話ですので、すっ飛ばしてください。

 上の図の解説ですが、まず、石油に代表される資源は有限で使えば減っていきます。石油を代表的な資源と考えると、2010年ぐらいで人類はほゞ半分を使ってしまったわけです。その石油を使うことによって、一人あたりの食糧も増え、一人あたりのサービス(これは医療と考えればいいと思います)も充実し、一人あたりの工業生産も増え、物が豊かになって行きました。
 その一人あたりのサービス(医療)も充実し、死亡率が戦後大きく減って来ました。
  食糧の増加と医療の充実により人口も急激に増え続けています。

  この予想の怖いところはここからです。資源が減耗して行くと、医療の質の維持にかかるコストが大きくなり徐々に質が低下していきます。、食糧、工業生産もコストが高くなり徐々に減少していきます。
  そして、ついには環境汚染を処理するコストも高くなって、環境汚染が徐々に増えていきます。
これら食糧の減少、医療の質の低下そして環境汚染の深刻化によって人口は減少に転じます。
それがこの図では2050年ごろとなっています。私はもう少し早いと思いますが.......。
  この図では資源が半分に減耗した時から、すなわち今から食糧生産の減少、医療の質の低下、工業生産の減少が始まるとされています。つまり、食糧も工業生産も医療もエネルギーがふんだんに有って初めて可能だということだと思います。

  つまり、これから先、①石油等の資源の減耗、価格の高騰、②食糧不足、③環境汚染の深刻化が起こり、いずれ人口は減少するということになります。















  
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この汚染が具体的に何か考えていましたが、それは中国などの水、大気、土地の汚染と福島第1原発に代表される核廃棄物、放射性物質による汚染でしたね~